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坂口 英明

編集者(ぴあ)

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

第二次大戦で、フィンランドとソ連が、カレリアという土地を巡って戦った「継続戦争」がテーマの戦争映画です。「カレリア」という名前に聞き覚えがありました。『霧のカレリア』、スウェーデンのスプートニクスという「エレキバンド」が演奏した曲で、日本でもヒットしました。哀愁のメロディーでした。同名のタイトルで五木寛之の短編があります。ヘルシンキを舞台にした恋愛小説。そのなかで、「フィンランド民族の魂の土地、霧と沼、白樺と岩肌、冷たく暗い北の国」と紹介され、この戦争のことが語られます。映画を観たあとで、Kindleで購入(87円)して読み返しました。結局フィンランドは敗れ、この土地は現在はロシアに属します。日本の北方領土にも似た存在です。人ごとではありません。

19/6/21(金)

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