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水先案内人のおすすめ

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立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

浪曲映画―情念の美学

6月22日から26日までユーロライブ/ユーロスペースでちょっと見逃せないイベントがある。『浪曲映画―情念の美学』というもので、1929年に無声からトーキーになったことで、演出の大転換を迫られた映画界が仕掛けを考えて大当たりをとった浪曲映画15本と、5年前から続けていた定期公演がきっかけで玉川奈々福がブレイクした浪曲の8公演でプログラムが組まれている。 かの太宰治が翌朝にも号泣と短編に書き残した『新佐渡情話』をはじめとして、どれも日本人の情念に深く踏み込んだ“お涙頂戴もの”から銭形平次や座頭市などの活劇ものまで、そのアプローチのおもしろさは必見にして必聴。それにしても〈風景に節(フシ)が流れると、情景になる〉というのは実にいいキャッチコピーだ。

19/6/7(金)

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