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水先案内人のおすすめ

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J-POPとJ-ROCKのライブを5000本以上観察

平山 雄一

1953年生まれ 音楽評論家、プロデューサー

of BLUE vol.4 by HOT STUFF

恵比寿ガーデンホールで、3世代にわたる才能が一堂に会する。中でも注目は冨田ラボだ。音楽シーンのトップ・クリエイターの一人である冨田は、MISIAの「Everything」やキリンジの「エイリアン」をアレンジ&プロデュースして00年代以降のJ-POPの進化に大きく貢献。みずからの制作現場の動画を公開するなど、音楽そのものだけでなく、音楽作りの楽しさを広く伝えようとしていて頼もしい。   今年2月に配信リリースした「MIXTAPE」は、冨田らしいユーモアと謎めいた構成で楽しませてくれた。書き下ろしの新曲群をDJの手法でつなぎ、ダイジェストのように聴かせる。オイシいフレーズをちょっとだけ聴いたところで、リスナーは曲全体への期待を膨らませるという心憎い演出だ。今回の『of BLUE vol.4』では自身のバンドを率いて、「MIXTAPE」の全曲生演奏を行なう。2月に配信されたナゾナゾの、とんでもなく素晴らしいタネ明かしというわけだ。 Kan Sanoは大橋トリオやCHARAなどのレコーディングやライブに参加して2010年代に頭角を表わした。R&Bやジャズ、クラシックまでをカバーするユニークな音楽性を持ち、自身のソロ活動も精力的に展開している。またオープニング・アクトのVivaOlaは2020年代に入って急速に注目を集めている気鋭のシンガーソングライターで、今後の活躍が期待されている。 冨田ラボ、Kan Sanoはコロナ禍にあっても制作を止めず、新作を発表したばかり。VivaOlaも含めてJ-POPの最新動向と未来がこの夜、示される。シティ・ポップ・ムーヴメントをリードするエッジーなアーティストたちの対バンは必見だ。

21/6/16(水)

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