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木谷 節子
アートライター
シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート
19/8/10(土)~19/12/1(日)
ポーラ美術館
夏休み、箱根あたりに行ってみようかな、なんて思っている人は、ポーラ美術館の「シンコペーション」などいかがだろう? 館が誇るフランス近代美術の巨匠の作品や貴重な陶磁器などを、現代アートと共鳴させて、作品の新たな魅力を発見していく展覧会だ。たとえば、睡蓮の浮かぶ水面を描いたモネの《睡蓮》と、水を張った大きなプールに大小の陶磁器が浮かぶセレスト・ブルシェ=ムジュノの《クリナメンv.2》。水の中で陶器がぶつかる音が響き合い、きらめく水面が絶えず表情を変えていく体感型のインスタレーションだ。そのほか、ダリの絵画やロダンの彫刻が、多彩な現代アートと競演する。野外の遊歩道には、スーザン・フィリップスのサウンド・アートも登場。美術ファンもアート初心者も、思いがけないアートの魅力を知ることができるに違いない。
19/8/14(水)