Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

クラシック、歌舞伎、乱歩&横溝、そしてアイドルの著書多数

中川 右介

1960年生まれ、作家、編集者

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

もともと有名なブログで、テレビドラマにもなった物語なので、どんな話なのかを知っている人は多いだろう。見どころは、「物語の意外な展開」ではなく、「よく知られている物語」がどう演じられ、どう描かれているか、という点。 主役の二人、坂口健太郎と吉田鋼太郎は、名演。ゲームをしているシーンが多く、それぞれ、テレビかパソコンのモニターに向かっている。その姿を、カメラは正面から撮る。相手がいないのに、セリフを言い、表情を作らなければならない。これはかなり難役だったろう。 ゲームについてはそんなに詳しくないので、ゲーム内の世界の描写には驚くばかり。 肝心の物語だが、ゲームの世界があまりにリアルなので、こっちが現実で、2010年代の日本の現実世界のパートのほうが、実は架空の世界なのではないかという、『胡蝶の夢』の話を思い出してしまった。

19/6/18(火)

アプリで読む