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水先案内人のおすすめ

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この映画を観ると世界がわかるという作品を

池上 彰

1950年生まれ ジャーナリスト、名城大学教授

シャドー・ディール 武器ビジネスの闇

選挙の敗北を認めないまま大統領の座を降りたアメリカのドナルド・トランプ大統領は、“ディール”(取引)が大好きでした。とりわけ武器取引に力を入れ、アメリカの兵器産業に利益をもたらしました。 しかし、武器のビジネスに力を入れてきたのは、トランプ政権ばかりではありません。ジョージ・W・ブッシュの政権ではチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官が、イラク戦争を仕掛け、チェイニーが政権入りする前に経営陣にいたハリバートンという軍事産業に莫大な利益を上げさせました。 オバマ政権になってもアメリカ軍による軍事行動は続きました。ドローンによる攻撃で大勢の人たちが殺されてきました。オバマ大統領になっても、アメリカの政治と軍事産業との癒着は続いてきたのです。 とりわけアメリカとサウジアラビアの“武器と石油”の取引は醜悪です。 この映画は、30年間にわたる世界の武器取引の実態を暴いた『武器ビジネス マネーと戦争の「最前線」』を原作とし、未公開の資料や映像によって、武器ビジネスの実態を暴いています。戦争は簡単にはなくならない。でも、戦争がなぜ起きているかを知れば、なくすための方策も見えてくるのではないでしょうか。

21/1/25(月)

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