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恩田 泰子
映画記者(読売新聞)
教誨師
18/10/6(土)
有楽町スバル座
今年2月に急逝した大杉漣による最初のプロデュース作にして最後の主演作だという。映画の大半は、大杉演じる教誨師と6人の死刑囚との対話。つまり閉ざされた空間での会話劇だが、飽くことはない。 最初こそ、大杉と、光石研や烏丸せつこ、古舘寛治ら百戦錬磨の顔触れ、あるいは舞台出身の玉置玲央らによる見応えたっぷりの演技合戦を観戦しているような感覚だが、次第にそれぞれの言動が切実に思えてくる。 かなしいのか、おかしいのか、恐ろしいのか、...
18/10/2(火)