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洋画、邦画、時々アニメ 映画で人生が変わります

堀 晃和

ライター&エディター。記者歴27年、元産経新聞文化部長。映画と音楽と酒文化が守備範囲。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙

配信サービスで気軽に映画が楽しめる時代になった。自宅のテレビやパソコンでなくても、スマホやタブレットがあれば、外出先でも鑑賞できる。しかし、やはり映画館で観たい作品がある。『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、そう強く思わずにはいられない内容だった。音を立てたら“何か”がやってくるという設定で大ヒットした『クワイエット・プレイス』(2018年)の続編だ。 前作は公開時に映画館で観た。「沈黙」のシーンが多いため、劇場内は静寂に包まれる時間が長い。途中で喉が乾燥し、何度か咳をしたくなったのだが、周囲の観客の迷惑になってはいけないと思い、必死にこらえたことを覚えている。登場人物と同じような緊迫感を体験できる新しい感覚のホラー作品だった。最新作はさらにスケールアップ。観ている間のドキドキ感は前作以上だ。 夫を亡くしたエヴリンは、子供2人と生まれたばかりの赤ん坊を連れ、新たな避難場所を探し歩く。“何か”の襲撃にあい、廃墟となった工場跡に逃げ込んだが、そこには生存者がいて…。 映画は視覚の芸術だ。ただ音もいろんな効果を生み出す。本作では音は恐怖とつながっている。そう考えると、歩くシーンさえもハラハラする。

21/6/13(日)

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