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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

大阪フィルハーモニー交響楽団 第545回定期演奏会

かつての「野武士」的な荒っぽいオーケストラから変貌、今や演奏にも見事な均衡を示して「おとな」の交響楽団となった大阪フィル。その牽引者たる現音楽監督、尾高忠明がブルックナー最後の未完の交響曲(それでも演奏時間は60分を超える)「第9番」を指揮する。尾高のブルックナーは、そのかみの朝比奈隆の豪快な迫力とは逆の、壮大ながら緻密な構築を持ったスタイルによるものだ。最近の大阪フィルの魅力ある特色を堪能できる演奏になるだろう。 なお演奏会の第1部では、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも最高傑作に属する「第24番ハ短調」が演奏される。モーツァルトの「短調」の音楽はしばしば身の毛のよだつような不気味さを感じさせるが、この曲もその一つだ。ソリストはベルリン芸大に学び、最近快進撃を続ける人気の若手・北村朋幹。

21/2/9(火)

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