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植草 信和
1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
水木洋子と女性脚本家の世界
19/5/11(土)~19/6/7(金)
神保町シアター
『甘い汗』(5/11〜17) 神保町シアター 特集「水木洋子と女性脚本家」(5/11〜6/7)で上映 京マチ子のテレビ初出演、水木洋子の書き下ろしのテレビドラマ『あぶら照り』をもとに、水木脚本、京主演、豊田四郎監督で映画化、『甘い汗』というタイトルに変更されたのが本作だ。 京マチ子が持ち得るポテンシャルのすべてを滴る汗の一滴一滴までに注ぎ入れた力演は必見。京はその演技によって1964年度キネマ旬報女優賞を獲得している(脚本賞は水木洋子で、作品は第8位)。 女を武器にするには微妙な年齢の場末のバーのホステスに扮した京のキャットファイトから始まるあたり、いかにも京映画らしい。狭い二間のアパー...
19/5/8(水)