サボテンが部屋にあれば和むし、いいね。あってよかったって思う。でも、それに目玉をつけるだけでちょっと距離感が変わる。植物なのになんだか、猫とか犬とかとの存在感が出てこない？ そういえばサボテンにいい音楽を聞かせるとよく育つとかいう人もいる。ロイス・ワインバーガーの作品に目玉のあるサボテンがあるんだけど、植物のこといろいろ考える機会になった。使わなくなった線路に荒地植物を植える作品もそうだ。人間が切り拓き、便利のために活用した土地を本来こうだったのかなという状態に戻す。人間って実はそんなに偉くないし、植物って征服する相手じゃなくて、共存する者同士だったって今さらながら気づかされる。現代美術的なアプローチでそれをやっている。

19/7/27(土)