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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

さいたまネクスト・シアター最終公演 『雨花のけもの』

蜷川幸雄さんが率いた若手俳優の集団、さいたまネクスト・シアターが本公演を最後に活動を終了します。2009年の発足以来、読売演劇大賞優秀作品賞に輝いた『美しきものの伝説』や『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』を始めとする多くの秀作を、世界のニナガワの指揮のもと、可能性に満ち溢れた若き精鋭たちが生み出していきました。筆者が最も印象に残っているのは、やっぱり海外公演でも好評を博したさいたまゴールド・シアターとの共演作『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』でしょうか(ちなみにゴールド・シアターも今年12月の公演で活動終了だそうです。寂しい…)。最終公演は、ソロカンパニー「ほろびて」を主宰する劇作家、演出家で俳優としても活躍中の細川洋平さんの書き下ろしを、岩松了さんの演出で上演。岩松さんが「次代を担う劇作家を」と提案されて細川さんに白羽の矢が立ったそうで、なんとなく「終わりの始まり」の新たな一歩を感じます。今や外部の舞台や映像でも見かける顔となったたくましいメンバーたちの、活動13年の集大成、ぜひとも目に焼き付けよう!

21/8/4(水)

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