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水先案内人のおすすめ

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笠井 信輔

1963年生まれ フリーアナウンサー

泣く子はいねぇが

こんなに切ない「なまはげ」がかつて映画にあっただろうか? タイトルの意味がどれだけ重いのか、映画を観終わった瞬間、胸に迫ってくるのだ。 舞台は秋田、なまはげ保存会で活動する主人公(仲野太賀)に娘が誕生するが、なまはげTV生中継でとんでもない“事件”を起こしてしまい、父親として、人としてこれからどう生きるべきか? もがく葛藤の物語だ。 はっきりしない男、情けない若い男をやらせたら、いま太賀の右に出るものはいない(笑)。 佐藤快磨監督は丁寧なシーンの積み重ねで、男とは本当にしょうもない生き物だと浮き彫りにしてゆく。そんな主人公を高みの見物をしながらも、あきれずに寄り添って共感してしまうところがこの作品の魅力なのだ。

20/11/17(火)

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