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渡辺 祥子
映画評論家
《松竹ブロードウェイシネマ/『ロミオとジュリエット』》
20/12/26(土)~21/1/11(月)
東劇
近年はメトロポリタン歌劇場のオペラや、ロンドンの劇場での公演が映像で手軽に(といっても料金は少々高めだけれど)観られるようになってきた。そしていまここに、オーランド・ブルームがブロードウェイ・デビューを飾った『ロミオとジュリエット』の登場だ。もう四十男、子持ちのオーリーだけど、舞台に現れたロミオの彼に場内は拍手!スピーディーな進行、アップも忘れないカメラの動き、と親近感を生む演出の工夫があり、オーリー・ファンには彼のブロードウェイ・デビューを見た満足感が得られたはず。でも生身の息遣いを映像に写し取るだけでは舞台そのもののパワーにはかなわず、本物の舞台が観たくなる。それが狙いの映画版なのかな。
19/7/9(火)