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邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み
伊藤 さとり
俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ
ベン・イズ・バック
19/5/24(金)
TOHOシネマズ シャンテ
脚本が素晴らしいと映画は上手くいく、と言われているけれど、そこにはやはり俳優の技量も大事であることは確か。この映画は完全オリジナルであり、あの名作『ギルバート・グレイプ』を生み出した脚本家、ピーター・ヘッジズが監督、脚本を務めた作品だけあり、説明セリフが無くとも登場人物のバックボーンや人柄が浮かび上がってくる生々しさときたら! 連れ子で再婚した夫婦の長男が薬物依存性という設定だけみると敬遠しがちだろうが、焦点は実は親と子の心の対話で、観たら胸がヒリヒリと痛み、ラストは全身が火照った。 しかも母親役のジュリア・ロバーツと息子を演じたルーカス・ヘッジズはもちろん、娘役のキャサリン・ニュートンの...
19/5/20(月)