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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

宝塚雪組 ミュージカル・シンフォニア『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~/レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』宝塚歌劇雪組【配信あり】

100年を超える宝塚歌劇の歴史の中で、歌のうまいスターはたくさん思い浮かびますが、トップコンビが揃って当代随一と言われるほどの高い歌唱力を誇る例は、あまり多くはないと思います。その宝塚史に残る名歌手の雪組トップスター望海風斗と、トップ娘役の真彩希帆が同時退団する『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~と、『シルクロード~盗賊と宝石~』の東京公演が、2月26日、ついに幕を開けます。 上田久美子作・演出の『f f f』は、恋に破れ、聴力を失ったルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(望海)が、彼にとって耳の痛い真実を言い放つ“謎の女”(真彩)にいら立ちながらも、やがて絶望の淵から這い上がり、あの『第九』を作曲するという物語。『第九』はもちろん、第三番『英雄』や第五番『運命』などの交響曲を背景に、ナポレオンやゲーテら歴史上の人物たちが絡んでくるのも見応えたっぷりです。 『シルクロード』は、演出家生田大和が初めて手がけたエキゾチックなショーで、菅野よう子さん作曲のナンバーなど、ここでも2人の歌を堪能できます。望海が次期トップスターの彩風咲奈へ、青い薔薇の花を渡す場面など、サヨナラ公演らしい、いい作品です。

21/2/26(金)

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