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アートのみかた
村田 真
美術ジャーナリスト
石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
20/11/14(土)~21/2/14(日)
東京都現代美術館
70-80年代の石岡瑛子は、それこそ飛ぶ鳥を落とす勢いだった。前田美波里を起用した60年代の資生堂サマーキャンペーンを皮切りに、「裸を見るな。裸になれ。」にドギマギしたパルコ、文庫本をポケットに入れさせた角川文庫など、当時流行の先端を走っていた企業や商品のヴィジュアル戦略をプロデュース。いや、彼女が指揮したから流行の先端に躍り出たというべきか。でもその後あまり名前を聞かなくなったと思ったら、フランシス・F・コッポラの映画ポスター、マイルス・デイヴィスのアルバムのアートディレクション、オペラ「ニーベルングの指輪」やシルク・ド・ソレイユの衣装など、海外での仕事が増えたため、日本人には届かなかったのだ。その活動の全貌をかいま見る回顧展。
20/12/2(水)