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水先案内人のおすすめ

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渡辺 祥子

映画評論家

レイニーデイ・イン・ニューヨーク

実家がNYのティモシー・シャラメと南部のお嬢さんエル・ファニング(実際にも同じ出身の俳優2人)の学生2人がNYで1日を過ごす。娘は有名映画監督へのインタビューが実現、初のNYで舞い上がり、あれこれ案内したい若者は友人の映画作りに巻き込まれてかつての恋人の妹と出会いながら、行きたくもなかった成金家庭の実家で母親から「我が家の過去」を教えられた。どちらも、いまどきは古めかしく聞こえるモラトリアムの時代を過ごす若い2人がささやな決断を下すまでを追う。#MeToo運動の渦中にいるウディ・アレンが80過ぎ(1935年生まれ)の枯れた目を通して描く若さ。そこには彼の代表作の1つ、『アニー・ホール』が透けてて見えたりして懐かしい。

20/6/29(月)

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