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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ
のむみち
名画座かんぺ発行人
映画の中の子供 ─小さな主人公たちの、おおきな、おおきな物語
20/1/26(日)~20/3/21(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷
『広い天』(2/19〜25) ラピュタ阿佐ヶ谷 特集「映画の中の子供」(1/26〜3/21)で上映。 新太郎(真藤孝行)は、終戦前の昭和20年、母親の許を離れ、一人疎開させられるが、途中で列車が空襲に遭い……。 そんな新太郎と、同じ列車で出会う不思議な(怪しげな)男・朝雲(伊藤雄之助、劇中の愛称がなんと「馬おじさん」!)との交流を描いた、獅子文六原作の心温まる佳品。新太郎役の真藤孝行の澄み切った眼差しと怪優・伊藤雄之助の控えめな名演が光る。途中、新太郎が母親を探すため疎開先から逃げ出し、密輸船に乗り込むところはヒヤヒヤするが、新太郎をモデルに朝雲が彫った作品(馬おじさんは彫刻家だったのだ)が重要な鍵となって、無事、大団円。ラストの上野の美術館のシーンには目頭が熱くなります!
20/2/16(日)