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話題作、アート系作品を中心に

恩田 泰子

映画記者(読売新聞)

世界が注目する日本映画たち

昨年のベネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『スパイの妻〈劇場版〉』(黒沢清監督)や、キネマ旬報ベスト・テン文化映画1位となった『なぜ君は総理大臣になれないのか』(大島新監督)など、国内外で注目を集めた日本映画7作品をセレクト。充実した音響設備を備えたホールに大スクリーンを設置して、監督たちのアフタートークや対談とともに上映する3日間。上映環境にもプログラムにも、そそられる。 劇映画は、『スパイの妻』や『風の電話』(諏訪敦彦監督)、『糸』(瀬々敬久監督)といったベテランたちの作品に加え、HIKARI監督による初長編『37セカンズ』も。同作は、介助を必要とする車椅子生活者のヒロインが、自分を取り巻く殻を破り、もがきながらも可能性を広げていくさまをみずみずしく描き、ベルリン国際映画祭でパノラマ部門観客賞などを受賞。息苦しい現実に柔らかなくさびを打つHIKARI監督の世界は、初めてでも、再見でも、心の中に新鮮な風を吹き込んでくれるはずだ。 ドキュメンタリーは『なぜ君は…』と、『カレーライスを一から作る』(前田亜紀監督)、『プリズン・サークル』(坂上香監督)の3作品。いずれもパワフルかつ深遠。その作品世界にどっぷり浸った後、視界がぐっと開ける。

21/4/8(木)

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