ジョーニー・デップが水俣病を描く。なぜアメリカ人が？なぜ今？…...しかし、激しく感動してしまった。これは水銀被害の取材で来日した米国の有名カメラマン（デップ）の視点から描く“真実”。こりゃ、日本では映画化できないと感じた。圧力で事実を隠ぺいする日本企業とよそ者のカメラマンの闘いの記録なのだ。驚いたのは、映画の舞台は日本なのにスタッフがほとんど外国人。主要キャストは真田広之、國村隼、加瀬亮、浅野忠信とハリウッドで活躍する日本人俳優がズラリ。昭和の日本を再現するために東欧など、ほとんど海外でロケしていたのだ。被害者とその家族の魂の叫びを伝えようとするハリウッドの底力を見た思いがした。しかも、まだ“闘争”は続いていたのだ！

21/9/13(月)