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水先案内人のおすすめ

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木谷 節子

アートライター

アナザーエナジー展: 挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人

「多様性」という言葉が世界的なキーワードとなっているなか、世界14カ国で活躍中の16人の女性アーティストの活動を紹介する展覧会。 全員が71歳から105歳というキャリア50年以上のベテランということもあり、1960年代のフェミニズム運動や、20世紀の民族や人種、性をめぐる差別や暴力、国家の問題などに真正面から向きあった作品の印象が深い。 まあ「こういうの、重いし、難しいし、ちょっと苦手」な人も多いでしょうが、20世紀後半から今世紀にかけての美術の流れとして知っておくのはいいだろう。 そんななか、造形的な魅力にヤられたのが、糸と釘だけで軽やかな作品を生み出した宮本和子と、陶で作った新聞や古雑誌で圧倒的なインスタレーションを発表している三島喜美代という、ふたりの日本人の作品。 とくに三島は「(アートで)命かけて遊んでいる」というインタビューもステキ。作品は存じ上げていたが、彼女がこんなカッコ可愛いおばあちゃんだったと知れただけでも大収穫だ。

21/6/12(土)

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