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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

劇団NLT『オウムとにわとり』

“喜劇のNLT”は小劇場が似合う。『オウムとにわとり』の作者・ロベール・トマと言えば『罠』が良く知られる。異名が“フランスのヒッチコック”。思いも寄らないどんでん返しには必ず驚かされる劇作者だ。物語の主人公はアリス。パリにある公証人事務所に勤めている。そんな彼女は大のおしゃべり好きだから、「オウムのおばさん」と呼ばれている。ある日、上司のロシェが目の前で突然倒れた。背中には突き刺されたナイフ。気絶したアリスが目を覚ますと死体は消えた。と、ここからがトマの独壇場。推理とコメディ。演じるアリスが木村有里。速い台詞術が定評のベテラン。嵌まり役だ。演出が川端槇二、劇団の牽引車。小空間で笑おう。

20/8/16(日)

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