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東条 碩夫
音楽評論家
藤原歌劇団公演『ランスヘの旅』 (共催:新国立劇場・東京二期会)
19/9/5(木)~19/9/8(日)
新国立劇場 オペラパレス
これは藤原歌劇団の公演だが、新国立劇場と東京二期会も「共催」として名を連ね、3団体の合唱が同一ステージで共演する。「藤原」と「二期会」は民間の古くからのライバル団体であり、しかもかつては歌手の出演をめぐって新国立劇場と張り合ったりした時期もあったのだが、最近はこのように、特に合唱団を軸として3団体の協力関係が盛んになっているのは興味深いことであり、喜ばしくもある。 『ランスへの旅』は、話の筋としては少々おかしなものだが、ロッシーニ節満載の音楽が魅力的であり、大勢のソリスト級歌手たちが妍を競う面白さがある。その歌手陣は、2日ずつのダブルキャスト。ロッシーニを得意とする園田隆一郎が指揮、ベテランの松本重孝が演出する。
19/9/1(日)