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樋口 尚文
1962年生まれ 映画監督、映画評論家
映像研には手を出すな!
20/9/25(金)
TOHOシネマズ 日比谷
アニメにもドラマにもなっている人気マンガ原作の映像化だが、ドラマと映画はキャストもスタッフも同じなので延長上にある感じだ。アニメはともかく、そもそもこういう内容のマンガをアニメはともかく実写にすると、たいていボコボコに批判されてしまうので、英勉監督は勇気があるなと思った。しかし、英勉監督は『ハンサムスーツ』の頃から二次元的な実写映画を無私に撮れる職人である。それだから、普通の監督なら誤ってしまいそうな、マンガ・アニメ的なフレーバーの実写化をかなりデリケートにいいセンでやってのけていると思う。だから、ここまでやってマンガやアニメがいいと言うのはちょっと高望みが過ぎる気もするので、原作のコアなファンもぜひ実写風味を面白がってほしいと思う。それにしても浅草氏を熱演した齋藤飛鳥は弾けていた。
20/9/22(火)