10月2日、東京宝塚劇場で、宝塚雪組のミュージカル『CITY HUNTER－盗まれたXYZ－』と、ショーオルケスタ『Fire Fever!』の東京公演が開幕します。雪組新トップコンビ、彩風咲奈と朝月希和の本拠地お披露目公演です。 『CITY HUNTER』は、北条司の同名の人気コミックが原作で、上演が発表された時は、まさかあの宝塚が！と、かなり話題になりました。“すみれコード”に引っかかりそうな原作の表現を、どうやって宝塚の舞台として成立させるのか。脚本・演出を手がける齋藤吉正の腕の見せ所ですが、雪組はこれまでも、『ルパン三世』や『るろうに剣心』など、もともと宝塚が得意としてきた少女漫画ではなく、少年漫画を舞台化して大ヒットさせてきた実績があり、主役の冴羽獠を演じる新トップスタ－の彩風は、前者では次元大介、後者では斎藤一を完璧な再現率で好演しています。 案の定、宝塚大劇場では、彩風と、ヒロイン槇村香役の朝月はもちろん、一番ビジュアルが心配された“海坊主”役の縣千も、原作ファンには好評だったようで、東京公演がますます楽しみになりました。 『Fire Fever!』は、ヒット作が多い稲葉太地作・演出の、新生雪組のパワーがあふれる熱くダイナミックなショーで、こちらもとても楽しみです。

21/9/30(木)