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水先案内人のおすすめ

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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

第25回稚魚の会・歌舞伎会合同公演

夏といえば江戸時代の芝居小屋では若手が大役や新作に挑戦する季節。現代の歌舞伎座の納涼歌舞伎もその流れを汲んでいる。そしてもう一つ。各役者の一門のお弟子さん達が大役に挑むアツいアツい夏でもある。 国立劇場の歌舞伎俳優の研修はこれまで23期の修了者を送り出してきた。そういった修了者によって発足した「稚魚の会」、あるいは幹部俳優に直接に入門した名題・名題下俳優を中心とする「歌舞伎会」。この両会が日頃の修練の成果を発表する場がこの合同公演だ。 現在はそれぞれの一門に属し、あちこちの劇場で活躍しているお弟子さん達が、古典演目の大役や主役をつとめる貴重な機会。こういった大役を経験しておくと、舞台で脇に戻った際に、どう動いてどうふるまうべきか肌で分かるという。 いつも舞台でスペクタクル満載の大立廻りなどを盛り上げている、まさに縁の下の力持ち、大事な存在。彼らがいなければもはや大歌舞伎は成り立たないとも言われる。そんな彼らの晴れ舞台を見られる大事な機会なのだ。 今年の演目は『一條大蔵譚』と『棒しばり』『三社祭』『関三奴』そして『与話情浮名横櫛』。 同じく歌舞伎音楽研修修了者の発表会となる「音の会」も開かれる(8/10、11)。長唄・鳴物『高砂丹前』、長唄・鳴物・義太夫『素襖落』、長唄『三曲糸の調』、義太夫・舞踊『道行恋苧環』という狂言建てになっている。

19/8/9(金)

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