ブロードウェイで観たが、とにもかくにも“生レリゴー”の威力が絶大な作品。舞台ならではの表現にあふれているわけではないため、『美女と野獣』『ライオンキング』『アラジン』並みの“ディズニー・マジック”を期待して行くと裏切られる感はあるのだが、“生レリゴー”がもたらす満足感は、原作映画ファンならば誰でも共有できるものだろう。 間口の広いこうした作品が無期限ロングランされてくれるのは、ミュージカルを広めたい願望は人一倍あるくせに、いざ入門にオススメの作品を尋ねられると「好みによるし今やってる中から選ぶの難しいんだよね…」と弱気になりがちな身にはありがたいこと。これからは、いつ誰に尋ねられても「とりあえずアナ雪！」と答えようと思う。

21/6/22(火)