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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

令和3年3月歌舞伎公演『時今也桔梗旗揚』

3月の国立劇場大劇場は、“歌舞伎名作入門”と銘打って、四世鶴屋南北作の『時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)』を上演します。 主人公武智光秀のモデルは、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』で、謀反人という負のイメージから、平和を願う知将へと大きく変わって注目されている明智光秀。今回は、この光秀を当たり役とする中村吉右衛門監修の下、尾上菊之助が初役で挑みます。このところ、岳父吉右衛門が得意とする時代物の立ち役も積極的に演じ、芸の幅を広げている菊之助が、どんな光秀像を観せてくれるか、とても楽しみです。 菊之助は、昨年3月、国立劇場小劇場で、夢だったという『義経千本桜』の三役完演に挑戦する予定でしたが、コロナ禍による開催自粛要請で開幕が延期になり、結局全公演中止に。それだけに、この同じ3月の公演を無事成功させたいという思いは強いでしょう。 出演はほかに、織田信長がモデルとなった小田春永に坂東彦三郎、光秀の妻皐月に中村梅枝、光秀の家臣安田作兵衛に中村又五郎、連歌師丈巴に河原崎権十郎ら。本編の前に、片岡亀蔵の解説による「入門 歌舞伎の“明智光秀”」が付くので予習になると思います。

21/3/3(水)

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