川口成彦と言えば、2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位となって以来、世界から注目のフォルテピアノ奏者だ。 その川口が、盟友とも言えるヴァイオリンの丸山韶やチェロの島根朋史と共に、ピリオド楽器によるピアノ・トリオを演奏する3回目。今回はメンデルスゾーン、彼と同時代のフランス人作曲家アルカンの2曲の三重奏曲が演奏される。 川口が弾くのは1843年製プレイエル。一度でも川口のフォルテピアノを生演奏で聴いたら、たちどころに魅せられる事間違いない。そのタッチの柔らかさと表現の引き出しの多さに驚く。モダン楽器のピアノ・トリオとは全く違う色彩感を味わい、名曲を新鮮に感じる幸せがここに…。

21/3/16(火)