仲道郁代は自身の演奏活動40周年に向けて10年にわたる「Road to 2027」のシリーズを進行中。今回のリサイタルもその一つ。テーマは「幻想曲の系譜」。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンの作品からファンタジーをテーマにした作品を披露してくれる。 幻想曲の魅力とは何か？ 彼女曰く、「ままならない想いに心がざわつき、それでも夢を見る、見ようとする」「そこに共通するのは、生きることの煌めき」。 今の日常を生きる私達にとって、まさに必要なものではありませんか。 自由な形式であるがゆえに作曲家の想う世界が素直に現れる幻想曲。仲道がそれぞれの音楽からエッセンスをどのように汲み取り、届けてくれるかが楽しみだ。

21/5/22(土)