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「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト

高坂 はる香

音楽ライター

日本フィルハーモニー交響楽団 第724回東京定期演奏会<秋季>

国際コンクールの本選で、チャイコフスキーやラフマニノフのような派手さのある曲でも、叙情的な表現力をアピールするロマン派作品でもなく、ブラームスの曲を選ぶ若いピアニストは、本当にこの協奏曲が好きなのだろうと思ってしまいます。すばらしい作品だけれど、長いし重いし、一発勝負の場で弾くには大変です。 ずいぶん前、あるコンクールで福間洸太朗さんがやはりブラームスのピアノ協奏曲を選んでいるのを聴いて(そのときは2番でした)、以来私の中で福間さんは「ブラームスのコンチェルトがすごく好きな人」として認定されています。 今度の日本フィル定期演奏会は、ラザレフさんの来日中止に伴い、指揮がドイツものの大家である飯守泰次郎さんに変更となりました。そこで福間さんが、ブラームスの協奏曲第1番を希望したそうです。今、コンサートシーンはいろいろと大変なことも多いですが、こうした素敵な組み合わせが偶然実現するのは嬉しいことです。

20/10/2(金)

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