宝塚屈指の歌唱力を誇り、この4月に惜しまれながら退団した前雪組トップスタ－望海風斗の、退団後初のコンサート『SPERO』が、8月2日に大阪の梅田芸術劇場メインホールで開幕後、北九州市を経て、9月16、17日には東海市、そして9月26日からは、最後の公演地で、望海の出身地でもある横浜市のKAAT神奈川芸術劇場で幕を開けます。 タイトルの“SPERO”は、イタリア語で「望む」という意味だそうで、芸名の望海に引っかけているのはもちろんですが、これから未来に向かって望むという思いも込められているようです。構成・演出・振付は、宝塚時代にも、望海のサヨナラ公演のショーで振付を担当したことがある川崎悦子が手がけ、男役から女優への“移行期間”にある望海の魅力を存分に引き出しています。 宝塚時代の曲を、深く艶やかな男役の声域で歌ったり、ミュージカルナンバーや映画の主題歌を美しい高音域で歌ったり、改めて、望海風斗の歌唱力にはため息が出るほどですが、さらにスペシャルゲストとして、10月2、3日には井上芳雄、4、5日には海宝直人が出演。聴き応え十分のデュエットはもちろん、トークもきっと楽しいと思います。

21/9/16(木)