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水先案内人のおすすめ

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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

『夜への長い旅路』

劇作家ユージン・オニールの自伝劇といわれる名作が、大竹しのぶさんの主演でシアターコクーンに登場します。演出は、大竹さんと『地獄のオルフェウス』(15年)、『欲望という名の電車』(17年)を構築してきた英国人演出家フィリップ・ブリーン氏。愛するゆえに激しく衝突してしまう家族の、夏のある一日の物語です。胸が痛くなるほどの濃密な会話を繰り広げるのは、母親メアリー役の大竹さんに父親ジェイムズ役の池田成志さん、長男ジェイミー役の大倉忠義さん、次男エドマンド役の杉野遥亮さん。オニール自身とされるエドマンド役の杉野さんは、なんとこれが初舞台! 二度目のストレートプレイ挑戦となる大倉さんとの兄弟演技に期待が募りますね。そして筆者注目はもう一人、女中キャサリンを演じる土居志央梨さん。朝ドラ『おちょやん』出演で気に留めた人も少なくないと思いますが、今後ズンズン飛躍しそうなクール・ビューティー。大竹さん、池田さんの重厚な巧みを堪能するとともに、若者勢の未知数の魅力がどう開花するか、ぜひ見ておきたいところです。

21/6/7(月)

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