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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

AKIRA〈4Kリマスター版〉

国内最大級のIMAXシアター、成田HUMAXシネマズで体感。首都圏でIMAXを観るなら、ここか、池袋のグランドシネマサンシャインがオススメ。新型コロナウイルス感染予防のため、1席空けての対応だったが、471席の大劇場に観客は10人ほど。密閉、密集、密接の「三密」にはなっていなかった。 大友克洋氏が自身の原作コミックを製作期間3年、製作費10億円という破格のプロジェクトでアニメ映画化し、1988年に劇場公開。本作はそれを4Kリマスターし、IMAXフォーマットで劇場公開したもの。劇場公開時、その後の配信などでも観ているが、異次元の解像度。さらには音がクリアで立体的。IMAXのオープニング映像から、「AKIRA」のタイトルまでが特に圧巻。劇場公開時より遥かに進化している。 物語の舞台は、2019年のネオ東京。1988年に起こった第三次世界大戦からの復興を記念した東京五輪を控える中、荒廃した都市で展開されるサイキック・ストーリー。実際に、2020年の東京五輪が決まった際には「『AKIRA』は予言的な映画」と話題になったが、劇中では軍による戒厳令が敷かれ、緊急事態宣言も発動される。すべてが時代の先を行く映画だと再認識。今はコロナの影響で「ぜひ劇場に駆けつけてください」と言えないのがつらすぎる。

20/4/9(木)

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