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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

ハニーボーイ

天才子役としてデビューし、ハリウッドのトップスターになった主人公オーティスは、撮影に忙殺されるストレスから、アルコールに溺れる日々を送り、事故を起こして厚生施設に送られる。治療の一環として思い出をノートに書くように勧められた彼は否応なく過去の自分と向きあわざるをえなくなる。実は、この作品、映画界の”異端児”シャイア・ラプーフ自身の体験談。飲酒などのトラブルで世間を騒がせた彼が、リハビリ施設で書きあげた自伝的脚本を映画化し、トラウマの原因である父親を自ら演じているのも興味深い。 親のエゴが子どもを呪縛し、その運命を狂わせる物語は、先日公開された日本映画『MOTHER マザー』にも共通している。世の東西を問わず普遍的なテーマとして取り上げられているのは、現実との連動もあり、それだけなの深い問題だからなのだろう。

20/8/5(水)

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