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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

歌舞伎座『七月大歌舞伎』

七月大歌舞伎の夜の部は、通し狂言『星合世十三團 成田千本桜』と銘打って、市川海老蔵十三役早替り、宙乗りと、海老蔵大奮闘の一月間となる。 その13役を挙げてみると、左大臣藤原朝方、卿の君、川越太郎、武蔵坊弁慶、渡海屋銀平実は新中納言知盛、入江丹蔵、主馬小金吾、いがみの権太、鮨屋弥左衛門、弥助実は三位中将維盛、佐藤忠信、佐藤忠信実は源九郎狐、横川覚範実は能登守教経……つまりは『義経千本桜』の源義経以外の主な役、それもヒーローだけでなく敵役はもちろん、公家、若衆、老け役から狐に姫君まで! 『伊達の十役』より3役多いし、いったいどうやって早替りするのか?? 何しろ全編上演ではないとはいえ、夜の部だけで『義経千本桜』の名場面を通しで上演である。CGやVRではなく、歌舞伎役者でなければできないワザの連続。コンマ1秒の手順の狂いも許されないスピードとコンビネーション。これはもうF1とそのピット並だろう。 ちなみに「星合」とは七夕のこと。成田屋といえば江戸時代初期の代々團十郎は、北極星や北斗七星にゆかりある妙見信仰に篤かったとも言われる。当然「十三團」には2020年の十三代團十郎襲名をかけているだろう。また現在の『勧進帳』のベースとなったのは、初代市川團十郎が元禄15年(1702年)に初演した『星合十二段』という狂言。代々の成田屋へ思いを馳せながら楽しみたい。

19/6/29(土)

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