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オペラと古楽をとりわけ愛するコンサートソムリエ。司会や執筆で活動中。
朝岡 聡
アナウンサー
Concerto バッハ父子による2台、3台のチェンバロのための作品演奏会
21/8/4(水)
近江楽堂
チェンバロ、フォルテピアノ、ミュゼット奏者として多彩に活躍する上尾直毅が、安里佳子ら門下と共にバッハ父子の2台および3台用のチェンバロ協奏曲を聴かせてくれる。 今回は、通常の弦楽合奏を伴うパターンではなく、すべてチェンバロだけで演奏するのが特徴。それによって作品の構築が一層鮮明になるはずだ。 例えば現代では「ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲」として演奏されることが多い2台用協奏曲BWV1060も、チェンバロで聴けば左手声部が加わっているので、音楽的には一段と充実した響きが味わえるというわけ。 音楽史上初めてチェンバロを独奏楽器として協奏曲を創作したバッハの魅力を楽器そのものから実感できる機会だ。
21/7/30(金)