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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

BELUSHI ベルーシ

30年ほど前、ジョン・ランディス監督の『アニマル・ハウス』などの主演でわが国でもお馴染みのアメリカのコメディアン、ジョン・べルーシ。だが、人気絶頂だった彼は1982年に33歳という若さで死去。薬物の過剰摂取だった。そんなべルーシの生涯を描いたドキュメンタリーだ。高校時代から人気者であり、またシカゴの即興コメディ劇団でキャリアをスタートさせたが、彼がアルバニア系移民の子供であることは初めて知った。そういえば、彼の顔つきから何となく納得する。映画は多くの知人・友人の証言、記録映像や写真、また恋人との文通などから構成されて興味深い。人気が出るほど孤独感が増すとはいうが、やはり薬物に溺れる姿はやるせない。もし生きていれば、と思う人も多いのではないだろうか。

21/12/9(木)

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