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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

ディナー・イン・アメリカ

どう見てもダサイとしか言いようがないメガネが印象的なヒロイン、パティ(エミリー・スケッグス)は、孤独で臆病な少女だ。過保護に育てられたこともあり、平凡で単調な日々に自分でも諦めきっている。唯一、救われるのは大好きなパンクロックを聴いている時だけ。片や、サイモン(カイル・ガルナー)も、世間から厄介者扱いされている社会的不適合者。ひょんなことから警察に追われる羽目になったサイモンを、パティは家に匿うことになる。だが、何とサイモンは、パティの愛するパンクバンド“サイオプス”の覆面リーダー、ジョンQだった! ふたりは、たちまち意気投合し、理想的な化学反応のように恋に落ちて、社会の偏見もぶっ飛ばしてゆく。孤独の魂が出会うユーモラスなラブストーリーであり、アナーキーなパンクムービーであり、インディーズ精神の健在さを示す快作だ。

21/9/23(木)

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