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水先案内人のおすすめ

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立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

薬の神じゃない!

5月1日に公開予定だったのがコロナ禍の影響で10月16日公開になってしまった中国映画『薬の神じゃない!』は、試写を観た時から早く紹介したくてたまらなかった映画だ。 監督・脚本はウェン・ムーイエ。今年の2月に35歳になった若い監督だが、とにかくうまい。2014年に中国で実際に起きたニセ薬事件を基にしていて、この事件をきっかけに中国の医療業界は改革が起きたというが、いわゆる“社会派映画”の妙な重さがなく、テンポ感といい、薬を密輸する主人公を演じるシュー・ジェンをはじめとする俳優陣の演技も「劇団☆新感線」のノリでハッチャけてけていて抜群のエンタテインメントに仕上がっている。 中国で最終的に30億元(500億円)を超えるヒットになり、国内外の映画賞を数多く受賞したのも納得。「社会派エンタメ」というウタイ文句もよくわかる。

20/10/14(水)

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