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現代作曲家にして、クラシックを分かりやすく解説する達人

三枝 成彰

現代作曲家

ブルーノ・ジネール『シャルリー~茶色の朝』

ある日突然、「茶色のペット以外、飼ってはいけない」と言われたら? オペラ『シャルリー~茶色の朝』は、そんな世界の物語です。 神奈川県立音楽堂がさまざまな意欲的な企画を送り出してきた「音楽堂室内オペラ・プロジェクト」。10月30日(土)、31日(日)の公演は、1960年生まれの作曲家、ブルーノ・ジネールさんの新作の日本初演となります。 原作はわずか11ページの小説。フランスとブルガリアの国籍を持つ心理学者で人権運動家のフランク・パヴロフさんが書かれたもので、90年代後半の極右勢力の台頭に危機感をおぼえて生まれたお話だそうです。 出演者はわずか6人。ソプラノ歌手1人と5人の演奏家のみで行われる“ポケット・オペラ”です。今回はアデール・カルリエさん(ソプラノ)と、アンサンブルKの皆さんが、この初演のために来日されます。 「茶色のペット以外の飼育を許さない」という法律が突然施行された世界に戸惑いながらも、それに従おうとする人たち。そのようすから見えてくるものは何か――。 わずか40分のオペラのなかに、深い洞察を感じられる試みになりそうです。

21/10/21(木)

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