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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

吉例顔見世大歌舞伎 2018

『十六夜清心(いざよいせいしん)』の主人公、鎌倉極楽寺の僧・清心は、出家の身なのに遊女十六夜(いざよい)と深い仲となり、目下女犯の罪で追われている。ふたりで心中を図るが死にきれず、通りかかった少年の持っていた金に目がくらみ誤って殺してしまう。そして因果はめぐりめぐって……。 といった具合で、この清心、悪人をやっつけるわけでもなければ武功をあげるでもない、かといって国崩しの大悪党や鼠小僧のような義賊でもない 。あまりパッとしないアンチヒーローなのである。十六夜と入水するも、下総は行徳の生まれだったため泳ぎが得意で死に遅れるという情けなさ。また刀を腹に突き立てようとするも「あいたた!」と怖気づく...

18/10/28(日)

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