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アートのみかた

村田 真

美術ジャーナリスト

長谷川路可 よみがえる若き日の姿

日本の近代美術史から忘れられかけた画家、長谷川路可。東京美術学校で日本画を学び、渡仏後は油彩画に手を染め、西域壁画の模写に従事し、フレスコ画の技法も習得。東京オリンピック前には、旧国立競技場のモザイク画を完成させるなど(現在は新国立競技場に移設)、多芸に通じた男だった。でもそれが災いしたのか、一芸に秀でた人を好む日本人の記憶からは遠ざかってしまう。今回は、長谷川の初期の日本画から、若き日の自画像、渡仏時の婦人像、帰国後のフレスコ画、国立競技場のモザイク画の下絵などを展示。特筆すべきは、100年近くを経て傷んだ作品の修復過程も紹介していること。ちなみに藤沢市は、長谷川が帰国後10年間アトリエを構えた場所だという。

20/8/7(金)

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