今回も、筆者が手掛ける公演のご紹介で恐縮です。三鷹市芸術文化センター星のホールにおいて、2001年から開催してきた『MITAKA "Next" Selection』が22回目を迎えることとなりました。その『MITAKA "Next" Selection 22nd』において、先に公演していただいた劇団普通に続いて登場するのが、桃尻犬『ルシオラ、来る塩田』となります。 元来、セリフの切れ味は随所に鋭いものを持ち、テンポの良い演出によって躍動する舞台を生み出してきた桃尻犬。その最新作に寄せて、作・演出の野田慈伸は、このように記しています。 ＜＜＜＞＞＞ 夏なので、ホタルの話にしようかと思っています。隣の水は甘いぞ甘いぞと思って、隣の水を飲みに行ったら大して甘くなく、甘い水を探し続けるお話はどうかなと。 できれば、羨んだり妬んだりしないで生きていきたいものですが、なかなか全然です。自分もすぐ歯茎が割れるほど人のことをいいなーと思ったり嫉妬にまみれて狂い死にしそうになります。 どうしようもなくてかわいい人しか多分出てきません。 うるさく、元気がいいお芝居にしたいとは思っています。 ＜＜＜＞＞＞ 星のホールの空間で、どのように野田ワールドが炸裂し、その台詞の切れ味が導く「ホタルの話」がどう展開されていくのか。ご期待ください。

21/9/2(木)