モーツァルトやベートーヴェン時代のウィーンでは上流階級が自宅で仲間たちと楽しむために、ピアノ協奏曲を室内楽に編曲して演奏するのが人気だった。 今回フォルテピアノの川口成彦が弾くのは、モーツァルトの少年時代の作品を始め、K414とベートーヴェンの第2番の協奏曲、C・Ph・エマヌエル・バッハの幻想曲といったプログラム。いつものオーケストラ版が室内楽協奏曲として演奏される時、その親密さは格段に増して心地良さも特別なものになる。 ギャラントな雰囲気を共有する弦楽メンバーは、ヴァイオリンの丸山韶、チェロの島根朋史ら気心の知れたラ・ムジカ・コッラーナのメンバー。これはもう最高にご機嫌なアンサンブルになるはず。

21/4/4(日)