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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

音楽、映画、アート、ステージなど幅広いジャンルをプロデュースする

立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

愛のコリーダ 修復版

『SNS-少女たちの10日間-』はRー15指定。『愛のコリーダ 修復版』はR-18指定。今回水先案内で紹介した作品はR指定の映画が並んだ。 そして男女の愛憎の果てに男性器を切り取るという実際に起こった阿部定事件に基づき、映画での“本番行為”は芸術かエロスかを問いかけ、国内外に大きな波紋を巻き起こし、大島渚の名前が広く知られることになった『愛のコリーダ』はまぎれない“問題作”として映画史上に記されているが、セックスと愛を極限まで描いた完成度の高さは1976年の公開時から45年を経た今観ても全く色あせていない。というか、もう今こういう映画を作れる監督はいないだろう。 ジャン=リュック・ゴダールは「ヌーヴェルヴァーグの真の始まりは大島渚だった」と断言しているが、『愛のコリーダ』は大島渚の最高傑作であり、僕は日本映画の10本に選ばれるべき映画だと思っている。 70年代にパリのシャンゼリゼ通りの横町にあった映画館で観た『愛のコリーダ』のピュアな美しさに息をのんだ日のことが懐かしく思い出される。

21/4/23(金)

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