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“燃え”なければ映画ではない!アツい作品をセレクト
相馬 学
フリーライター
カセットテープ・ダイアリーズ
20/7/3(金)
TOHOシネマズ シャンテ
若い時分に特定のアーティストに惚れ込むことは誰にでもある。1980年代のイギリスで暮らすパキスタン移民の、とある少年にとって、それはアメリカンロックの雄“ボス”こと、ブルース・スプリングスティーンだった。 そんな実話に基づく本作は、音楽が重要な青春映画ではあるが、何よりその歌詞こそが大きな意味を持つ。ボスの歌う詞のひとつひとつに共感し、自分を重ねていく主人公。人種差別などの逆境をはねのけ、恋を経験しながら、彼はさらに大きなことを学ぶ。 全編を彩るボスの歌と詞は感情を締めつけずにおかないし、思春期の惑いの心情にフィットする。生まれも国境も国籍も超える音楽のチカラに改めて驚嘆。そして、大きく共感!
20/6/29(月)