7月30日にわずかな上映館数で公開され、バイオレンス＋ゆるい青春の合わせ技で一部の映画ファンを驚愕させた『ベイビーわるきゅーれ』。殺し屋稼業の女の子ふたりが、共同生活を送りながらバイトに挑戦する姿を描いたコメディであり、同時に低予算をものともしない最高峰のガールズアクションに魅せられる傑作だ。 主演は『ジョン・ウィック4』にも参加している本業はスタントウーマンの伊澤彩織と、舞台版『鬼滅の刃』で禰豆子を演じた高石あかり。ダラダラと日常を過ごすときの絶妙にダルい掛け合いと、マジで凡百のハリウッド映画を凌駕する超絶バトルの切れ味を目の当たりにすれば、「今、日本映画でトンデモないことが起きている！」と分かってもらえるはず。 しかしいくらなんでも上映館が少なすぎる。8月20日以降、池袋シネマ・ロサをはじめ各地で上映劇場が増えていくので、どうか足を運んだり、近場の映画館にリクエストしたりしてみてほしい。数年後にはきっと、「あのとき、伝説が生まれるのを見たよな！」と盛り上がれる未来が待っていると思いますよ！

21/8/20(金)