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巨匠から新鋭まで、アジア映画のうねり
紀平 重成
1948年生まれ コラムニスト(元毎日新聞記者)
ホームステイ ボクと僕の100日間
19/10/5(土)
新宿武蔵野館
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』でタイ映画にハマった方にお勧めなのがこの作品。前作でカンニングビジネスの司令塔という悪役を演じたティーラドン・スパパンピンヨーが今作では自殺した高校生ミンの体を“間借り”する別の男の魂という一人二役の難しい役どころ。ミンに成り代わり自殺の原因を見つけていくというミステリーファンタジーです。原作は森絵都の小説『カラフル』と聞けばさらに興味が湧くかも。しかもタイ映画お得意のロマンチックコメディの要素も絶妙に配分され2時間16分の長さなんて気になりません。ミンが一目ぼれする特待生パイをタイの国民的アイドルグループBNK48のキャプテン、チャープラン・アーリークンが熱演し、それだけでも一見の価値ありです。
19/10/1(火)